【突然の雷!怖がるワンちゃんの注意点と対処法】
もくもくとした入道雲に突然の夕立。
真夏の陽射しと気温を一気に和らげてくれる日本の夏の風物詩ですよね。
でもワンちゃんにとって、突然の雷は恐怖の塊でしかありません。
ワンちゃんが大きな音や雷に敏感になるのは、光や音に対する恐怖の他に、
幼少の頃の何かしらのトラウマだったり、気圧の変化、静電気説や、
5歳くらいになってから発症する子など様々です。
雷に対するパニックの症状としては息づかいが荒くなる、
よだれを大量にたらす、体の震えがとまらない
お漏らしをする、ソワソワして家の中を動き回り落ち着かない
嘔吐をする、お風呂場に逃げ込む
狭く暗い場所に隠れる、破壊的衝動をとる
などがあります。
お風呂場に逃げ込むのは、お漏らしに対する本能的な処理の他に
雷雲から発生する静電気に恐怖を示し、体に溜まった電気を放出しようと
水周りの場所に逃げ込むのではないかという説があるようです。
お風呂場に逃げ込んだ場合、万が一浴槽の蓋が閉じてあっても
パニックに陥っている犬の衝撃と自重などで蓋が落ちて浴槽に落ちることも考えられます。
FRPの浴槽はつるつるしていてワンちゃんは登ることができません。
最悪の場合溺れてしまうか、低体温症の危険がありますので
この時期のお出かけのさいには浴槽は空にしておくようにしましょう。
ワンちゃんの恐怖心を取り除く方法として、雷のCDを聴いて慣らせるショック療法もあるようですが、
一旦恐怖を覚えてしまったワンちゃんにはオススメいたしません。
飼い主さんが守ってくれる安心感で心を落ち着かせてあげるのが一番ですが、
お留守番をさせているワンちゃんには飼い主さんの匂いや自分の匂いがあり
少し身を隠せるような場所を作っておいてあげるようにしましょう。
ガムなど、日頃からストレスを発散させやすいアイテムやおもちゃでの遊び方を一つ用意しておくのもいいですね。
そして雷のせいでお部屋を汚してしまったり、散らかしてしまっていても
まずは叱らず、一人でお留守番できた事を褒め、飼い主さんが帰ってきてくれたことで安心させてあげましょう。
過ぎてしまえば、ケロっとしているワンちゃんが多いもの。
もしどうしても毎回ぐったりして食欲もなくなってしまうようならば、
最近では安定剤的なお薬の処方もしてくれるようですので、獣医さんに相談してみましょう。